気温が一気に下がった時期にガス会社へ多くなる問い合わせが「お湯が急に出なくなった」です。
原因の一つとして考えられるのがご自宅に設置されているマイコンガスメーターの安全装置によるガスの遮断です。
・マイコンガスメーター
マイコンガスメーターの安全装置はガス漏れ警報器の作動によるガス遮断やガス機器の長時間使用・消し忘れ等で遮断することはよく知られていますが、“ガスの使用量が一気に増えた場合”にも遮断します。(合計・増加流量遮断)
遮断した場合にはマイコンガスメーター内の液晶ディスプレイに下記のように表示されます。
・マイコンガスメーターの表示(C遮断)
なぜ気温が下がるとガスが遮断するのかと言うと、それは水道の水温に深く関係します。
仮に夏場の水温が30℃、冬場の水温が15℃とした場合、給湯器のお湯の温度を同じ40℃で設定した場合でも夏場だと30℃→40℃に対し、冬場は15℃→40℃なので10℃差がつくことになり、ガスの消費量は夏場に比べ大幅に増加することになります。
マイコンガスメーターには普段のガスの使用量を学習する機能がついているのですが、一気にガスの消費量が増加した場合、「もしかしてガス漏れでは?」と感知し、ガスを遮断してしまうことがあるのです。
この機能はガス設備が破損や故障などが起き、ガスが一気に流れた際、マイコンガスメーターで未然のガス事故を防ぐための安全機能になります。
マイコンガスメーターが遮断した場合、ご自身でも復帰することが出来ます。
復帰方法としては
1. ガス器具が全て止まっていることを確認
2. マイコンガスメーターの復帰ボタンを押す(下記写真参照)
3. 1分間待つ(液晶内文字が点滅・ランプが赤く点滅)
4. 1分経過後、液晶内文字が全て消える・ランプが消えたら復帰完了
・復帰ボタン
ちなみにマイコンガスメーターの設置場所ですが、ガスボンベ付近や玄関脇・共用廊下、または共用廊下の扉(メーターボックス)の中に設置されていることが多いです。
季節の変わり目、お湯が出ない場合はぜひ一度ご自宅のマイコンガスメーターをご確認をお願いします。
その他ご不明な点は供給先のガス会社へご連絡お願いします。
記事担当:ガス事業部 中山
ガス事業部は、生活における熱エネルギーの中心である安全で安定した“LPガス供給”で皆さまの暮らしをサポートします。また、皆さまの生活の質の向上をサポートするため、ガス機器・水まわり商品・厨房機器・空調機器・家電の販売や施工からリフォームまで、幅広く皆さまに貢献いたします。