いつも使っているコンロが急に赤い炎になり、鍋底が黒くなったことはありませんか?
コンロの正常な炎は青色で、赤い炎は赤火といわれ不完全燃焼を起こしている可能性があります。
赤火が不完全燃焼を起している状態ということや鍋底が黒くなる原因ということは知っているけれど、そもそもなぜ赤火が起こるのか分からないという方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなコンロの赤火の主な原因3点をご紹介したいと思います。
① コンロのバーナーキャップが汚れている・破損している
一番多い原因はやはりバーナーキャップ関係です。バーナーキャップはガスと空気を上手く調整する部品なのですが、この部品が汚れていたり、破損していたりするとガスと空気のバランスが悪くなり、一部分が赤火になったり、炎の大きさが均等ではなくなってしまいます。
対処方法は常日頃からバーナーキャップのお掃除をすること!
バーナーキャップは取り外すことが出来るので、ギザギザの部分の汚れをブラシや針金などで取り除き、表面はやわらかい布を水で薄めた台所中性洗剤を含ませて拭いてあげると良いです。
また、バーナーキャップが破損してしまっている場合は取替がオススメです。
製造から10年以内のガスコンロであればバーナーキャップだけを購入することが出来ます。(10年以上経過している場合、部品の製造が終了している場合があります。)
② 加湿器を使用している
なぜ加湿器?と思われるかもしれませんが、実は水道水に含まれるアルカリ性物質や微小な金属が、炎と反応すると赤火になってしまうことがあります。
冬場の乾燥した時期によくお問い合わせ頂く大体が、加湿器が原因で、見分け方は窓を開けるなどの換気を行い、改善すれば加湿器が原因だったと特定することが出来ます。
また、過去にアロマなどミストを噴射するタイプや噴射式の殺虫剤などでも同じような現象が起きる事がありましたので、そちらも注意してみてください。
③ 換気していない
最後は単純に十分な換気が行えていない場合です。
火が綺麗に燃えるためには十分な酸素が必要ですが、ガスコンロの周りに十分な酸素が足りていない場合に赤火になります。
この状態を不完全燃焼と言い、一酸化中毒に陥る可能性がある非常に危険な状態と言えます。その場合は慌てず換気扇を付ける、窓を開けるなど換気を十分に行ってください。
まれにエアコンをつけているから換気できているでしょう?と質問されることがありますが、換気機能がついていないエアコンは運転していても換気できていません。
ですので、夏場や冬場などエアコンを多用して部屋を閉めきっている時期は、意識して換気を行う必要があると言えます。
また、最近の住まいはかなり密閉性が高まっているため、自分の住まいがどんな構造なのか、どんな換気方法があるのか意識することも大事だと思います。
以上がコンロの赤火の原因と改善方法についてのご紹介でした。
記事担当:ガス事業部 中山
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