今回はガスバルクタンク(1トン縦型)設置の様子を紹介したいと思います。
まず初めに、ガス管の埋設工事や基礎工事が必要となりますので、ガスの立ち上げ位置、バルクの位置をパソコンのCADにて細かく位置決めを行います。
※CAD(キャド)とは、パソコンで設計図などを書くソフトのことです。
CADで図面を確認し、設置場所を決めて寸法を出します。
図面を作成したあと、現場にてガス配管を地中から立ち上げます。
配管が終わると次は基礎の型枠をセットします。
コンクリート打設後。
バルクを置く基礎が完成しました。
その後、現場監督と搬入日や搬入経路の打ち合わせを行い、バルクを搬入していきます。
写真では見えないですが、バルクの位置はCADで作成した図面の位置に事前に墨出ししております。墨出しを間違うと配管に干渉したりフェンスが取付けできないなどの問題が発生しますので、確実に墨出しを行います。
設置後。
バルク設置後は調整器や配管をセットし、フェンスを取付けます。
今回はガス使用量が多く見込めるの店舗なのでバルク供給システムを採用しました。
バルク貯槽には安全性・配送の合理化・美観の向上など多くのメリットがあります。
①安全性
バルク貯槽は高圧ガス保安法の特定設備検査規則に従って製造されます。鋼板の厚みも通常の容器と比べ分厚く造られています。さらに過充てん防止装置、過流出防止装置などの安全装置も充実しています。
②配送の合理化
ガスボンベは重量もあり運搬作業が大変ですが、バルクはローリーから直接ガスを充てんでき、集中監視システムを導入し計画的にガスの配送を可能にします。
③美観の向上
50kgボンベを20本(50kg×20本=1トン)設置してガスを供給するとかなりのスペースを必要としますが、バルク貯槽だと1トンバルク1基で供給をまかなえるのでコンパクトになり美観も向上します。
また、バルク貯槽はボンベと違い、再検査期間が20年となりますので20年間のランニングコストはボンベよりも安くなります。(ボンベは5年に1回の検査)
※20年以降経過のバルクは5年に1回検査が必要です。
建物が完成しました。
ラーメン屋が入店しますので、オープンを楽しみにしたいと思います。
お店の詳細はおきなわ商店街にて。乞うご期待!!
記事担当:ガス事業部 島袋
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