1月に入り、沖縄も熱い鍋がおいしい季節になってきましたね!
ただこの寒い季節、地味に嫌なのは寒い浴室での入浴ではないでしょうか?
実は冬場の冷え切った浴室での入浴は“ヒートショック”という疾患を起こす可能性が非常に高くなると言われています。
最近ではかなり周知されているヒートショックについて、今回改めてその原因と対策についてご紹介します。
まず初めに“ヒートショック”とは、急激な「温度差」によって体調に及ぼす悪影響のことです。
多いのはやはり冬場の入浴などで、温かい部屋から冷え切った浴室に移動するとその温度差によって急激な血圧の変化にさらされ、心筋梗塞や脳梗塞、不整脈などを発症します。
また入浴時だけでなく、寒いトイレなどで排便をする際に力んでも血圧が急上昇し、ヒートショックが起きる可能性があると言われています。
ただ、沖縄にお住いの方は「沖縄は冬も暖かいから大丈夫なんじゃないの?」と思われている方も多いのではないでしょうか?
株式会社リンナイ様が全国都道府県で実施したヒートショック危険度調査アンケートで、沖縄県民はなんと4番目にヒートショックになる可能性が高いとの結果が出ました。
アンケートは下記のチェックシートで行い、チェック数が5個以上ある方はヒートショックになる可能性が高い“ヒートショック予備軍”に入るとのことです。
・ヒートショック簡易チェックシート
皆さんはいくつ当てはまりますか?私は6個当てはまったのでヒートショック予備軍に当てはまってしまいました^^;
次にこちらが都道府県別のヒートショック危険度を表したランキングマップになります。
・ヒートショック予備軍都道府県別ランキング
九州地方は比較的暖かいため、脱衣室や浴室に暖房機能が取り付けられているご家庭が少ないこともあり、ヒートショック予備軍の上位を占める結果となっていました。
また沖縄県民はメタボや血圧が高い人が増加傾向にあり、注意が必要です。
一方もっとも予備軍が少なかったのは“長野県”で、予備軍0%という素晴らしい結果となったそうです。
この結果から沖縄に住んでいるからといって安心してはいけないということが分かります。
では次はどうすればヒートショックは防げるのか、その対策方法についていくつかご紹介します。
・入浴前と入浴後に水分補給をする
入浴すると汗をかき体内の水分が減り、ドロドロ血液になります。
この状態は血栓(血管の中で血液が固まったもの)ができやすく、血圧が上がると心臓に大きな負担がかかり、非常に危険な状態になります。
・部屋間の温度差をなくす
脱衣所や浴室に暖房設備を設置し、暖かくすることが大事です。
暖房器具がない場合は浴槽にお湯を溜める際にシャワーを使って高い位置から浴槽に溜めたり、お湯を張った浴槽のフタを開けておくなどすると、部屋間の温度差を最小限にすることが出来ます。
・ゆっくり温まる、浴槽の温度は低めにする
入浴時はすぐ浴槽に入らず、心臓から遠い手や足など末端からかけ湯を行い十分慣らしてから浴槽に入れば急な血圧の変化を防ぐことが出来ます。
また浴槽の温度が高いと心臓に負担がかかるため38~40℃程度のぬるま湯から入り、ぬるければ徐々に熱いお湯を足していきましょう。
・浴槽から急に立ち上がらない、浴室に手すりをつける
浴槽から急に立ち上がると血圧は急激に下がります。
また万が一めまいが起きても手すりがあれば転倒を避けられるため、転倒防止対策も必要です。
また入浴時だけでなくトイレでも細心の注意が必要です。
トイレは個室で寒い空間になりますのでなるべく暖房器具を設置してください。暖房便座やすのこ・マットなどを敷くだけでもかなり違ってきます。また排便の際に力んでしまうと心臓への負担が高く、排便後は急激に血圧が低下するため、便秘対策も必要です!
いかがでしたでしょうか?以上がヒートショックの原因と対策でした。
今年は暖冬と言われていますが危険性が低くなったわけではありません。
皆さんも冬場のヒートショックには十分気を付けて、寒い季節を乗り越えましょう!
記事担当:ガス事業部 中山
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